私が就職活動の際に軸としていたのは「地域貢献」と「国際性」でした。地域に深く密着して、地元にとって不可欠な業務に携わりたいという思いと、得意の英語を活かしたいという思いがあり、その両方を活かせる会社ということで小田急箱根ホールディングスを選びました。箱根のエリア全体にグループ各社が乗り物を走らせているという点は、それ自体がテーマパークのようで大変に心ひかれました。
入社後は約1年間、箱根登山鉄道に出向して「箱根湯本」駅に勤務しました。駅というのは幅広い世代・職業の方が立ち寄る場所です。特に「箱根湯本」駅には観光客の方もいらっしゃれば、通勤・通学に利用される地元の方もいらっしゃいます。外国人のお客さまも少なくありません。毎日、さまざまなお客さまと接することはとても楽しく、ちょっとしたことでも「ありがとう」の言葉をいただくなど、本当に充実した日々を過ごすことができました。

入社2年目の現在は、箱根登山鉄道の鉄道部に所属し、営業を担当しています。具体的な業務内容としては、記念グッズやパンフレットの制作、イベントの企画、駅の運賃表看板や案内板の製作などです。
異動直後には箱根登山鉄道の運賃改定があり、私はすべての駅に掲げられる新しい運賃表の校正作業などに携わりました。絶対にミスの許されない仕事で、実際に運賃表が駅に掲げられたときは、大きな達成感が得られました。駅を利用されるすべてのお客さまの目にとまる大切な看板に携われたことは誇らしく、2年目の私にこのような責任ある仕事を任せくれたことに嬉しく思います。
難しいのは、グッズやイベントを考える際に、お客さまの目線で何がヒットするかを模索していくことです。幅広い世代・属性のお客さまに喜んでいただけるグッズ・イベントの開発には、自分の考えも大切ですが、それ以上に時代のトレンドの中から人々のニーズを読み取っていくことが必要です。常にアンテナを高く掲げ、今の時代にマッチしているもの、人々の求めているものを探りながら、企画を進めていくようにしています。

駅で幅広い層のお客さまと接したことに加え、営業の仕事を通じてBtoBのコミュニケーションも多く経験したことから、さまざまな立場の方と話せるようになりました。学生時代は同世代の仲間と接することがほとんどでしたので、仕事をするようになってからコミュニケーション力はずいぶん伸びたと自負しています。もちろん今でも緊張することが多いですが、スムーズな受け答えができたときなどは、自分の成長を実感します。
今後はインバウンドのお客さま向けに、よりわかりやすい案内看板やパンフレットづくりに取り組みたいと思います。言葉を使わなくても一目で理解できるような表現に挑戦したいですね。さらに将来は、海外営業にも取り組んでみたいと思います。小田急箱根グループで出展している国際旅行博に参画したり、海外の旅行会社に箱根を売り込んだりと、より広いフィールドを舞台に活躍できたらと考えています。